映画と映像とテクストと

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『激動の昭和史 沖縄決戦』を観た

また観てしまった『沖縄決戦』。6月23日が沖縄慰霊の日でもあり、少し頭にあったこともあって、6月の最後の日に通しで観てしまった。1971年の映画。

 

序盤のテンポの良さが、とにかく惹きつける。全ての世の中の悪は、蜘蛛の巣のようにつながりあうその絡み具合にあるように思えて、つくづく見ていて絶望する。誰にもどうしようもなかったのではないかと思わずにいられない。映画としてあまりに面白すぎることが、そのままメッセージになるようで、それはどこか軽薄でもあり、しかし結局のところ実効的なのかもしれず、沈黙してしまう。

 

戦争に関する感想をどこか封じるようなところがあって、見るたびに興奮する。