映画と映像とテクストと

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『さらざんまい』を見終わった

2019年。幾原邦彦監督。『輪るピングドラム』が好きだったので、見てしまったが、楽しかった。ピングドラムよりも軽い感じで、まとまりも良かった。

 

幾原作品は派手で過剰さを売りにするビジュアルが特徴だけれど、個人的にはテキストの人だなあという印象を持っている。「絶対運命」「生存戦略」「欲望搾取」。なんだかおどろおどろしい漢字を軽妙に弄ぶところが僕は好きだ。もちろんそれは「ぶっている」感じなわけだけど、いやな印象は受けない。

 

ところで「とりもーどさなきゃー、いけなーいものがあるー」の歌パートはすごく『スペースチャンネル5』ぽいなと思った。特にケッピが合いの手をいれるところとか。

 

世界を救うという大真面目な仕事をこなすくせに、生真面目になり切れないところは、生真面目さへの羞恥心を感じる。そういうところも好印象なのかもしれない。