映画と映像とテキストと

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『フレンチコネクション』を観た

1971年。ウィリアム・フリードキン監督。高校生の頃に見た時には、話の筋がちゃんと追えなかった割にはなんか面白かったという印象だった。今回見てみると思いの外、話の筋は追いやすく、分かりやすい話だと思った。なぜ当時あんなに理解できなかったのだろうと不思議だ。

 

そして今回見て思ったのは、主人公刑事の奔放さ。なぜそこまで仕事に執着できるのか。狂気、と言えば言えるのだろうけど、その芯の入り方が堂々としているため、決して不可解なものを感じるのではなく、「こういう風にしか生きられない人っているよね」というリアリズムとして迫ってくるものがある。最後のシーン、犯人を追いかけて画面から消え去っていく主人公は、文字通り相棒も観客も置いてけぼりにしていくわけだが、そこには物悲しさというのもあって、無鉄砲でロクでもない刑事に思わず感情移入してしまう。素晴らしい映画だと思った。