映画と映像とテクストと

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『非情の罠』を観た

1956年。スタンリー・キューブリック監督。ずっと見たかった本作。非情というタイトルほどには暗いサスペンスではなく、ミステリーのような凝ったギミックがあるわけでもなく、しかしなんだか最後まで見続けてしまう力はある作品だった。想像していたような面白さがあったわけではないが、これを一人五役で作り上げたキューブリックという人は、バイタリティのある人だと思った。ラストのマネキン工場での闘いは、さすがに面白い。このシチュエーションを作り上げただけでも、勝ちの映画だという感じ。