1957年。スタンリー・キューブリック監督。素晴らしい作品だった。戦争映画であり、反戦映画であるが、組織の映画でもあった。主人公は上層部から無茶な作戦を実行することを強要される側であり、かつ部下たちにそれを強要する側でもある。誰か特定の人間が悪の根源なのではなく、組織というものが元々持つ残酷さが人間を通して現れているという、諦念の気持ちを思い起こさせるやるせなさがある。
最後の処刑場面の美しさが素晴らしい。背後に佇む建物の物言わぬ感じが実に恐ろしい。90分間ずっと面白い映画だった。
1957年。スタンリー・キューブリック監督。素晴らしい作品だった。戦争映画であり、反戦映画であるが、組織の映画でもあった。主人公は上層部から無茶な作戦を実行することを強要される側であり、かつ部下たちにそれを強要する側でもある。誰か特定の人間が悪の根源なのではなく、組織というものが元々持つ残酷さが人間を通して現れているという、諦念の気持ちを思い起こさせるやるせなさがある。
最後の処刑場面の美しさが素晴らしい。背後に佇む建物の物言わぬ感じが実に恐ろしい。90分間ずっと面白い映画だった。