映画と映像とテクストと

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『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇・螺巌篇』を観た。

2008年、2009年。今石洋之監督。なんだかんだ言って面白かった。理屈とかそういうものを超える気合の勝利というコンセプトなわけで、理屈が足りていないことに不満を持つのはおかしいという話はあると思うのだけど、やはりもう少し展開を駆動するための仕掛けは欲しかったなと思う。特に螺巌篇で強く感じた。いや、螺旋パワーに科学的な理屈付けをして欲しいとかは思わないのだけど、毎回気合でなんとかするか、仲間パワーでなんとかなる、の繰り返しは流石にどうかと思ってしまう。

 

ところで、TVシリーズでは第一部が好きだったのだけど、劇場版は特に前半の紅蓮篇が良いなと思った。『プロメア』の時も思ったが、今石監督はTVシリーズでじっくりと描くのが合っているのではないかと思う。2時間に納めるとどうしても駆け足で、「気合でなんとかする」のコンセプトがどうしても安くなってしまう気がした。