1993年。陳凱歌(チェン・カイコー〕監督。とにかくテンポがいい。印象的なエピソードがポンポンポンと立て続けに展開していく。歴史物語としても、恋愛劇としても、人間ドラマとしても、とにかくよくできていて面白い。
中国政府の描き方も、そんなに良い風には描いてないんだけど、これがちゃんと見れる形で公開され、ソフト化もされていることは、映画ファンとして幸運なことなのかもしれない。
自分にとって青春の映画であり、この映画が撮られた時代にリアルタイムで生きてきたことが少し誇らしいような気持ちになる傑作。やや大仰にも思える演出がグッとくるところも良い。