2009年。庵野秀明総監督。『破』はすべてがどうでもいいような感じに思える。今のところ、三作の中で一番退屈に感じる。
三体同時攻撃も、エヴァの使徒による乗っ取られも、シンジの離脱からの復帰も、すべてがどうでもいい。ただ、司令室を突き破って使徒をエヴァ初号機が殴るシーンは素敵。テレビ版の後半の盛り上がりを贅沢にリメイクした感じだが、なんというか色々と古臭い。その古臭さに全く言い訳をしないのも、潔いと言えば言えるのだろうが、もう少し何か新しいものが欲しかった。求め過ぎなのかもしれないが。『序』のヤシマ作戦ほどの分かりやすい娯楽性への貪欲さもない。