映画と映像とテクストと

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『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q』を観た

2012年。庵野秀明総監督。新劇場版の中で、今のところ一番分かりやすい作品が『Q』だと思う。意味不明の置いてけぼり、という雰囲気ではあるのだけど、いい大人になった製作者がエヴァを改めて今描くために当たり前のことをやっているのが『Q』だと思う。2011年の震災を庵野秀明はどのように捉えたのだろうかということを考えたくなる。

 

少年(子供)には世界は救えない、という当たり前のことを描かざるを得なくなったことは、基本的には良いことだと思う。ゲンドウはそういう意味でずっと子供なのだろう。冬月はそういうヒッキーなゲンドウに共依存している保護者というところか。