映画と映像とテクストと

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『紹介またはシャルロットとステーキ』を観た

1951年。エリック・ロメール監督。約10分の短編。主演はジャン=リュック・ゴダール。ステーキをコートを着たまま焼く女。それを見る男。無造作な振る舞いがどこか面白い。ちょうど広末涼子の不倫騒ぎがあり、肉を食うと浮気してしまう広末涼子、という話(真偽不明だが)をネットで見て、なんだか広末いいなぁと思った。ゴダールの描きたいものが、日本では芸能ニュースで見ることができる。

本作は音を入れる前に現像所で紛失してしまったそうだ。その後、フィルムが見つかり再上映となったが、登場人物の1人、クララ役(なので、ほとんど登場しない人物だが)にゴダール夫人であるアンナ・カリーナが声を当てている。ゴダールがシャルロット役のアンヌ・クドレとキスをするシーンを見ながら、アンナ・カリーナはどういう気分でアテレコをしていたのだろう。別にどうとも思っていないだろうが。ただ、なんだか、時代とか不遜でふてぶてしい感じがして面白い感じがする。