映画と映像とテクストと

映画や読んだ本などの感想を書きます。ビデオゲームについてはこちら→http://turqu-videogame.hatenablog.com/

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q』を観た

2012年。庵野秀明総監督。新劇場版の中で、今のところ一番分かりやすい作品が『Q』だと思う。意味不明の置いてけぼり、という雰囲気ではあるのだけど、いい大人になった製作者がエヴァを改めて今描くために当たり前のことをやっているのが『Q』だと思う。201…

『モダン ・タイムス』を観た

1936年。チャールズ・チャップリン監督。やはり苦手なチャップリン。デモ行進にいつの間にか紛れて、大人数をチャップリンが率いることになってしまうあのシーンは本当に凄いと思った。結局チャップリン自身が政治的な主張をするわけではないし、市井の人の…

『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』を観た。

2009年。庵野秀明総監督。『破』はすべてがどうでもいいような感じに思える。今のところ、三作の中で一番退屈に感じる。 三体同時攻撃も、エヴァの使徒による乗っ取られも、シンジの離脱からの復帰も、すべてがどうでもいい。ただ、司令室を突き破って使徒を…

『エヴァンゲリオン 新劇場版 : 序』を観た

2007年。庵野秀明総監督。ビル群がにょきにょき生える絵の面白さ。『序』はヤシマ作戦という鉄板の展開もあり、とても楽しい。昔見た時よりも、エヴァのキャラクター達の語る世界観にも、キャラ造形にも、台詞にも、全く思い入れが生まれず、心底どうでもい…

『機動警察パトレイバー 2 the Movie』を観た

1993年。押井守監督。やはりパート2の方が好きだ。パート2の高慢な感じというか、状況説明で色々と乗り切ろうとするような感じが多分好きなんだと思う。描かれる思想や信条の内容というのは比較的どうでもよく、全ての言葉が視覚的でもあるような気がする。…

『翔んで埼玉』を観た

2019年。武内英樹監督。意外に面白かった。ギャグとしてやる悪ノリもそんなに嫌な感じがしなかった。結構真面目さが作品に通底していて、それを感じ取ったからかもしれない。 終盤で加藤諒が「馬鹿にされるのが嫌だったのに、薄ら笑いを浮かべてなんでもない…

『チャップリンの黄金狂時代』を観た。

1925年。チャールズ・チャップリン監督。雪山の山荘の絵といい、室内の絵といい、実に素敵。しかし僕はどうもチャップリンの映画が苦手だ。なぜなのかよく分からないが、尻の座りの悪さを感じてしまう。 チャップリンのあの顔がとにかく苦手。とても立派な人…

『さらば、わが愛/覇王別姫』を観た

1993年。陳凱歌(チェン・カイコー〕監督。とにかくテンポがいい。印象的なエピソードがポンポンポンと立て続けに展開していく。歴史物語としても、恋愛劇としても、人間ドラマとしても、とにかくよくできていて面白い。 中国政府の描き方も、そんなに良い風…