映画と映像とテクストと

映画や読んだ本などの感想を書きます。ビデオゲームについてはこちら→http://turqu-videogame.hatenablog.com/

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『寝ても覚めても』を観た

2018年の濱口竜介監督作品。有楽町で見て以来、買ってあったブルーレイをようやく見てみた。劇場で1回目を見た時は、正直、前半があまり楽しめなかったけど、今回は本当に楽しかった。やっぱり好きだなぁとつくづく思いながら見た。 いくつか好きな場面につ…

アニメ映画『聲の形』を観た

2016年。山田尚子監督。『現代アニメ「超」講義』を読み終えたので、気になっていた『聲の形』を観た。 色々あったであろうエピソードをなんとか約2時間にまとめきったのは、素朴にすごいなと思った。さわやかな青春モノだったと思う。 ヒロインの障碍をどの…

『さらざんまい』を見終わった

2019年。幾原邦彦監督。『輪るピングドラム』が好きだったので、見てしまったが、楽しかった。ピングドラムよりも軽い感じで、まとまりも良かった。 幾原作品は派手で過剰さを売りにするビジュアルが特徴だけれど、個人的にはテキストの人だなあという印象を…

『ジャンヌ・ダルク裁判』を観た

1962年、ロベール・ブレッソン監督。ブレッソンの映画を見ると、そして本作でも、ついつい僕は「面白い」という感想を述べてしまうのだけど、やはり、そのあまりに軽薄な「面白い」という感想にどこか罪悪感のようなものも感じる。ボキャブラリーと作品を鑑…

『激動の昭和史 沖縄決戦』を観た

また観てしまった『沖縄決戦』。6月23日が沖縄慰霊の日でもあり、少し頭にあったこともあって、6月の最後の日に通しで観てしまった。1971年の映画。 序盤のテンポの良さが、とにかく惹きつける。全ての世の中の悪は、蜘蛛の巣のようにつながりあうその絡み具…