2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
1952年。ジーン・ケリー&スタンリー・ドーネン監督。どういう話なのか、全く知らないままに見たのだが、力強い単純さが実に心地よかった。ジーン・ケリーの踊りの強靭さには、素人目に見ても魅力的に映る。 どの場面も気合が入っていることがよくわかる。い…
2018年。是枝裕和監督。家族の映画、日本社会と貧困の映画、そういうイメージを持っていたので、実際に見てみるとそういう事前のイメージとかなり違うタイプの映画だなと思った。したたかに、しかし物哀しく生きる人間の映画であった。 とても分かりやすい映…
2019年。ジョシュ・クーリー監督。素晴らしい作品だと思った。『シュガーラッシュ・オンライン』もそうだったけど、過去作に比べて、まとまりのなさはあるんだけど、その発散し続けるスタイルこそが、とても今風だとも思った。 本作で最も素晴らしいと思った…
2017年。 チャド・スタエルスキ監督。なんか前作に比べるとものすごくダサい映画になっていた。特に前半の主席の女を殺すまでの流れがとてもモタモタしてて、キアヌの人物像にもキレがないように感じた。中でも誓印の縛りというのが、ちょっと直感的に分から…
2018年。ボブ・ペルシケッテ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン監督作品。傑作。もうみんなが褒めまくってて、これ以上何をかいわんやという感じだが、今回改めて見てみて、本当にあらゆる要素が丁寧で、素晴らしいと思った。 日本の深夜アニメ的な想…
1951年。クリスチャン・ナイビー監督。プロデューサーと脚本はハワード・ホークス。カーペンターの『遊星からの物体X』が大好きで、その元(?)となった本作をいつか見たいとずっと思っていた。見終わった印象としては、なんとも奇妙な肩透かしを食らったよ…
2019年。新海誠監督作品。もうこの歳になると、新しいことを学んだりすることは難しいだろうし、新海誠はずっと無教養のまま、自分の狭い想像力とともに作品を作っていくのかなと思うと、なんだか気の毒な気もした。でもそれもいいと思うし、何か突き抜けた…
1964年。アニエス・ヴァルダ監督作品。恐ろしい映画だとは聞いていたが、まったくもって後味の悪いすごい映画だった。何がクソなのか分からなくなるほどに、色んな価値観を揺さぶってくる。初めてヴァルダ作品を見たけど、すごく良かった。 主人公の職場での…
2019年、ジョン・ワッツ監督作品。面白かった。前作に引き続き、前半の青春モノとしての穏やかな進行がとても良い引きとなって、後半のアメコミ的な展開への気持ちの昂りを高める。ロケーションもコロコロと変わるが散漫な印象はなく、物語の展開も適度にキ…