映画と映像とテクストと

映画や読んだ本などの感想を書きます。ビデオゲームについてはこちら→http://turqu-videogame.hatenablog.com/

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『逃亡者』を観た

1947年。ジョン・フォード監督。「逃亡者」と聞くと1963年のアメリカのドラマ、医師リチャード・キンブルが無実の罪から逃げる作品を思い起こすが(と言っても私はそのドラマ、1話も見たことなく、ハリソン・フォード主演の1993年のリメイク版の映画しか見た…

『きみの鳥はうたえる』を観た

2018年。三宅唱監督。いや、予想以上に面白かった。男2人に女1人の恋愛劇。ロメールともトリュフォーとも違う、もちろん濱口竜介とも違う、独特の空気感。三宅唱のリアリズムというのが、本当のところ、私自身分かっていない。どうも自分の生きてきた世界観…

『三人の名付け親』を観た

1948年。ジョン・フォード監督。ひょんなことから生まれたばかりの赤ん坊の面倒を見ることになったならず者三人組の逃亡と帰還の物語。 コミカルなのに、どこか気高い。銀行強盗を行うような悪人でありながら、どこか憎めない主人公たち。こんな牧歌的な話が…

『バブル』を観た

2022年。荒木哲郎監督。あまりに評判が悪いので逆に興味を惹かれ見てしまった。まあ、そんなに面白くないけど、普通のアニメじゃない?って感じがする。作画の良さというのはあまり分からなかった。背景美術がテカテカキラキラゴツゴツしてたとは思った。し…

『スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』を観た

2021年。ジェームズ・ガン監督。面白かった。2016年の『スーサイド・スクワッド』(デヴィッド・エアー監督)がえらく評判が悪く、次はジェームズ・ガンが登板すると聞いて、余計に期待が高まった。そんな風に期待していたにも関わらず、結局、見るまでに一…

『天井桟敷の人々』を観た

1945年。マルセル・カルネ監督。妖艶な美しさを持つガランスを中心に、繊細で内向的な無言劇役者バチスト、豪胆で女好きの役者ルメートル、世を厭う詩人で犯罪者ラスネールの3人の男たちの生き方とロマンスが巡る物語。 序盤のバチストによるパントマイムで…

『新・男はつらいよ(4作目)』を観た

1970年。小林俊一監督。面白かった。競馬での大当たりから、ハワイ旅行、泥棒騒動、一家あげての大喧嘩、寅さんの一目惚れ、破局、と結局最後はいつもの寅さんの物語になっていくのだが、前半と後半の繋ぎの部分が非常に見事だと思った。ハワイ旅行騒動で出…