映画と映像とテクストと

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『スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』を観た

2021年。ジェームズ・ガン監督。面白かった。2016年の『スーサイド・スクワッド』(デヴィッド・エアー監督)がえらく評判が悪く、次はジェームズ・ガンが登板すると聞いて、余計に期待が高まった。そんな風に期待していたにも関わらず、結局、見るまでに一年ほど要してしまった。まあ、面白い。同監督の『スーパー!』(2010年)を彷彿とさせるグログロ人体破壊描写もスパイスとなって楽しく2時間超をすごせる。しかしジェームズ・ガンの映画はボケとツッコミの場面が多い。死に際のジャベリンから槍を託され「で、結局誰に渡すんだよ!」とハーレイ・クインからツッコまれるところなど、とても漫才的。はたまた、敵に捕まりながらも1人単独で脱出に成功してしまうクインが、これから彼女を救出しようと必死に監禁場所の壁を登っている主人公に声を掛けるところなどもそうだ。

面白かったのだけど、どこか肩の力が抜けた軽い作品だという印象もある。しかしそんな肩の力を抜いてもこれだけ面白いのだから、やはりジェームズ・ガンはすごい才能の持ち主だと思う。いや、そんなに気楽に作っているわけではないのだろうけれど。