2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
2019年。まんきゅう監督。ネットでの前評判が異様に高かったが、確かに悪くなかった。作品の芯に「別物は別物。安易に「同じ」としない態度」があり、そこが好みであった。ささきゆうすけさんの以下のツイートが、本作の素晴らしさを的確に語ってくれている…
1960年。ジャック ・ベッケル監督。素晴らしい脱獄映画。穴を掘るときの甲高い音が恐ろしい。脱獄の企みを刑務所の中で大声で叫んでいるような怖さがある。脱獄にまつわるサスペンスもとにかく面白いのだが、男たちの友情のエロティックさがたまらない。 配…
2009年。濱口竜介監督。58分の短い作品。濱口映画らしいただならぬ緊張感を感じさせる会話劇が楽しい。新郎新婦も親たちも友人たちも、すべてが虚飾に包まれている中で執り行われる結婚式において、唯一信じられるのは、意外にもこれから夫婦になろうとして…
1991年。エドワード・ヤン監督。長い映画だが、映画が始まったその最初シーンから、そこに映る画の見事さに惹きつけられる。どのシーンも「こうでしかない」と感じる構図ばかりが出てくることに、本当に奇跡だという感覚を抱き、エドワード・ヤンの凄さにや…
2019年。トッド・フィリップス監督。なんとも中途半端な映画だった。アメコミの要素を使わなくてもいいんじゃない?とも思うし、別に使ってもいいんだけど、なんというか社会派ドラマとしても実に安直であるように思う。狂気というものを描くのに器質的な問…