1983年。エリック・ロメール監督。ロメール作品の中でも、有名な作品というイメージがある。『夏物語』でも魅力的だったアマンダ・ラングレが主演。最初は、ポーリーヌのおばさんであるマリオンは美人だけど、ややダメそうな女性にも見える。しかしラストまで見ると、とても魅力的でその人物像は決して単純ではないと思える。女好きのアンリも、卑屈そうなピエールも、若々しいシルヴァンも、全てテンプレ的なキャラクターに見えながら、そんなものには収まらない側面を持ち、それがいちいち魅力的というのは、見ていてとにかく楽しい映画だった。
プロットも「嘘がどう暴かれていくか」という話であり、分かりやすく面白い。