映画と映像とテクストと

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『ハリーポッターと賢者の石』を観た

2001年。クリス・コロンバス監督。今更ながら、本シリーズ作品を初めて見た。とてもよくできている作品だと思った。原作を未読なのでなんとも言えないが、とてもテンポが良く、また決めるところは決めていくメリハリのある展開で見ていて楽しい。そして少し魅力的なセリフがあり、愛らしいキャラクターに満ちている。

子供らしい朗らかで軽いところと、死を感じさせるような怖いところの両立がどのようになっているかに興味があったが、どちらに偏ることもなく、しかもちゃんと両立していて、その2側面の共存に違和感がないように調理されていると思った。上映時間が2時間半を超える長さだが、楽しく見れてしまった。

ただ、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』が最高の児童文学だと勝手に思い込んでいる私としては、やはりどこか物足りなさも感じた。原作だと、もしかしたらもっと面白いのかもしれないが、直感的には原作もだいたいこの程度の作品なんじゃないか?という気がする。そういう意味においても映画はよくできているのではと思った。