1983年。相米慎二監督。前半は「80年代滅ぶべし」みたいな気持ちで見ていたが、勇介が実家から帰ってくる辺りの後半から「この映画いいわ……」という気持ちで見ていた。とても面白かった。今見ると、勇介の振る舞いがあまりにもあり得なくて、見ててビックリするのだが、確かに昭和はこんな時代だったという記憶もある。
クジラのバルーンがこちらを見るシーンや、ラストのモグラ叩きからの泣きのシーンなど本当に素晴らしいシーンが多い。
ただやっぱり「80年代滅ぶべし」の気持ちが邪魔をして、うまく映画を見れない。90年代に青春を送って人間には、どうもうまく咀嚼できないところがあると思った。