映画と映像とテクストと

映画や読んだ本などの感想を書きます。ビデオゲームについてはこちら→http://turqu-videogame.hatenablog.com/

2019-01-01から1年間の記事一覧

『激動の昭和史 沖縄決戦』を観た

また観てしまった『沖縄決戦』。6月23日が沖縄慰霊の日でもあり、少し頭にあったこともあって、6月の最後の日に通しで観てしまった。1971年の映画。 序盤のテンポの良さが、とにかく惹きつける。全ての世の中の悪は、蜘蛛の巣のようにつながりあうその絡み具…

『スリ』を観た

1959年のロベール・ブレッソン監督作品。 やはり面白い。昔見た時と同じように面白い。スリを行うシーンの緊迫感。この独特のリアリズム。全て滑稽であるような、それでいて誠実でもあり、切実でもある。他のブレッソンの映画よりも主人公が浮き出ている印象…

『君の名は。』を観た

劇場で見て以来、久しぶりに新海誠監督の『君の名は。』をテレビで見た。非常に気持ちの悪い映画だし、その気持ちの悪さの堂々たるところこそ、この映画の見どころだと思っているけれど、劇場公開から数年経ち、こんなにもネットで多くの人から「気持ち悪い…

『モモ』を読んだ

ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んだ。今まで一度も読んだこともなく、なんとなく読んでおきたいなと思い読んだ。大変感動してしまった。 『モモ』には大人も強く頷いてしまうような「深い言葉」や「名言」がある、というような感想を時折目にするが、個人…

『ギルバートグレイプ』を観た

ラッセ・ハルストレム監督の1993年の映画。『マイライフアズアドッグ』は高校生の頃の僕にとって「救い」のような映画だった。あの映画を見ると、いつも少しだけ元気が出た。そういう意味でハルストレム監督は特別な存在だったのだけど、異国の地アメリカで…

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観た

『キングコング 髑髏島の巨神』があまりに酷く、ギャレゴジは面白かったけど虚無な感じであったが、本作は良かった。ゴジラ映画は初代と『シン・ゴジラ』は楽しんだ。だが、いわゆる平成ゴジラはほぼ食わず嫌いで、ビオランテは見たはずだが、内容をほとんど…

『仁義』を観た

ジャン=ピエール・メルヴィル監督の1970年の映画。前半の複数のストーリーラインとキャラクターが後半どんどんと集約していく。しかし全体として小綺麗にまとまるだけではなくて、それぞれが尖ったかっこよさで存在感を放つ。 見れば見るほど、酔える映画で…

『プロメア』を観た

今石監督の長編アニメ。『グレンラガン』と『キルラキル』を愛する者として、どうしても見たかった。トータルとしては、残念な出来だとは思うが、見所はある。 バーニッシュと言われる自然発火能力を持つ者が、差別され拘束される世界。火災を鎮火する職業の…